技術情報
Mクローラーとは、永久磁石により吸着させた走行機により、人が入れない小口配管や、構造物の高所での目視検査を可能とした近接目視検査ロボットです。対象物が磁性体であれば、さまざまな構造物への適用が可能です。
X線フィルム撮影に代わる技術で、IP(イメージングプレート)により、現像が不要となり、短時間で画像観察が可能です。また専用ソフトウェアにより画像解析、配管の肉厚計測、配管腐食調査等、様々なデジタル解析、計測を行う装置です。
Thru-VUシステム
放射線源と半導体センサーを組合せ、装置を走行させながら、配管等の腐食を広範囲に検査できます。またプラントの操業中に、配管保温の上からの検査も可能です。
リアルタイムで連続的なデジタル処理を行い的確に評価します。Thru-VU検査の結果、詳細な検査が必要な部位のみプラント停止時に検査を行えば良いため、停止検査の時間を大幅に短縮でき、全体的な検査コストを低減できます。腐食検査以外の用途として、配管内スケールの厚み測定、異物調査にも活用可能です。
半導体センサーの高性能化に伴い、ガス配管等では直径6m、油・水配管では直径0.75m程度まで探傷が可能です。
高速スキャナー Thru-VU
Thru-VUのCUI検査用に開発した高速検査システムです。
検出対象を比較的面積のある外面腐食(Ф50mm以上)に限定する事により、高速化を図ります。従来の検査速度は平均60m/日ですが、本システムの目標検査速度は100m/日以上です。
ガイドポール検査
Thru-VUの応用技術で、足場架け等大がかりな付帯工事なしに、垂直配管の腐食状況をX線により短時間でモニタリング検査することが可能です。
ポール中央部の周溶接継手のRTフィルム撮影も可能です。
他、製鉄所配管の健全性調査等での検査実績もあります。
球形タンク脚柱部
Thru-VUの応用技術で、足場架け等大がかりな付帯工事なしに、球形タンクの脚柱部の耐火材下腐食状況をγ線により短時間でモニタリング検査することが可能です。
MsSガイド波
磁歪センサー(コイル)を使った超音波ガイド波探傷法で、配管の腐食を検査します。1センサー位置で両側各10m以上と長い範囲を効率よく検査することが可能です。保温材下配管の外面腐食スクリーニング調査に適しています。
MsTガイド波/架台接触部
専用のMsTセンサーと接触媒質の組合せにより5m程度の高所に位置する配管と架台接触部の腐食減肉状況を仮設足場等を用いずに地上部よりスクリーニング検査できます。尚、検査後に腐食減肉の疑い箇所については、UT-two法による詳細検査を行うことで効率的な検査が可能です。
UT-two 防油堤貫通部
超音波透過法によって腐食部における散乱減衰の変化を調べモデル化した模擬腐食と対比することで腐食の深さを解析・評価する手法です。
防油堤、防液堤貫通部配管、架台接触部配管等の外面腐食状況を検査します。
架台接触部検査に関しては、配管の吊上げ等の付帯工事を殆ど要せずに、腐食の程度を評価することが可能です。
「モグラー」とは、配管の内部で自走する検査ロボットの総称で、カメラとレーザー光により配管内部の状況を検査するシステムです。標準タイプ配管適用サイズは150/200A,250A,300/400A,450/550A,650Aの5種類です。
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【モグラーシリーズの主な検査用途】
・CCDカメラによる配管内面の腐食等調査(直視、側視)
・レーザスリットによる腐食の概略深さとサイズ、溶接部欠陥の把握
・蒸気配管のスケール調査、給排水配管等のライニング調査
モグラーシリーズ以外にも、多岐の用途に適用可能な検査ロボットの開発・実用化に取り組んでいます。
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